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となりのばあちゃん

tomioka

人の本音(本性)が集結している場所のひとつ
それが、病院というところでしょう。
人は追い詰められた時、
被っているいい人の鎧を着る余裕なくなる。
自分も含めて。

となりにいるばあちゃん
ほぼ同じ時期に来られた、かなり重篤なばあちゃん
しかし、、、めちゃくちゃよく喋る。

数日間、同じ部屋にいるので、
ほとんど事情も病状も性格も出来上がってきた。
ご家族の方もよくお見舞いに来られる。
ご家族の方への気遣い、
もう帰っていいよ、仕事があるのにごめんね、
ありがとう、を繰り返す
ほんとに優しい方なんだ。
そして、ものすごく働いてこられたんだ。
どうやら、癌らしい。
自分と同じ臓器の病、
他人事ではない。

この病棟、そしてこの部屋は、
どうやら同じ臓器ルームみたいだ。

血を吐いて救急車を呼んでその時は死ぬかと思った、
原因は何かわからない、という、
昨日までは、お見舞いに来られたご家族の方に
運ばれた時のどれだけ大変だったかという壮絶談を
繰り返しされていたが、
癌と診断されてからは、ばあちゃんのセリフは
「もう少し長く生きたかった」
という静かな口調に変わった。
信じられないって。
相当な年齢のばあちゃんだと思う。
もう十分生きたやろと思う年齢だと思う。
相当ショックを受けているみたい。
どんなにばあちゃんになっても、
生きたいという本能が消えないのが動物の性だ。
ある日突然、癌を告げられるより、
だいぶ手前で治療の機会がある私は、
まだまだ生きろと言われているんだろう。

ばあちゃん、元気出してほしい。
カーテンを隔てて静かなエールを送る。

ABOUT ME
あるぱん
あるぱん
自然と音楽は人生のまんなかに。
趣味でジャズピアノを弾きながら、スポーツ、アウトドア、アート、畑などを、健康体で楽しみ続けるため日々の模索中の昭和生まれ女子。
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